ヤマカルク

ガイド

登山の服装の基本:レイヤリングと、季節別の持ち物

更新

登山の服装は「暖かい服を着る」ではなく、薄い服を重ねて、歩きながら脱ぎ着するのが基本です。登りは暑く、休憩と稜線は寒い。この差を 1 枚で対応することはできません。

3 つの層

層 役割 素材 例
ベースレイヤー(肌着) 汗を肌から離し、乾かす 化繊(ポリエステル)かウール 長袖のスポーツシャツ、メリノウールの T シャツ
ミドルレイヤー(中間着) 保温 フリース、薄手ダウン、化繊綿 薄手フリース、インナーダウン
アウター(シェル) 風と雨を防ぐ 防水透湿素材 レインウェア、ウインドシェル

ポイントは 綿を着ない こと。綿の T シャツは汗を吸って乾かず、休憩で一気に体温を奪います。夏の低山でも、化繊かウールの肌着に替えるだけで快適さが別物になります。

季節別の標準セット

夏(7〜8 月、低山〜2,000 m)

  • ベース:化繊の半袖または長袖
  • ミドル:薄手フリースか長袖シャツ(休憩・稜線用)
  • アウター:レインウェア(防風も兼ねる)
  • 暑さ対策:帽子、日焼け止め、水を多めに。2,500 m 以上の稜線は夏でも 10℃ を切ることがある

春・秋(4〜6 月、9〜11 月)

  • ベース:長袖
  • ミドル:フリース+薄手ダウン(どちらか着て、どちらかザックに)
  • アウター:レインウェア
  • 手袋とニット帽を持つ。朝晩と山頂の冷え込みが大きい季節

冬(12〜3 月、雪のない低山)

  • ベース:厚手の長袖、またはウール
  • ミドル:フリース+ダウン
  • アウター:防風性の高いシェル(レインウェアでも可)
  • 手袋、帽子、ネックウォーマー、替えの手袋。雪のある山は別の装備(アイゼン・冬靴)が要るので、経験者と行く

気温で決める

目的地の気温は麓より低く、風でさらに体感が下がります。標高別の気温・体感温度 で推定して、次の目安で考えてください。

体感温度 行動中 休憩中
20℃ 以上 ベース 1 枚 +薄手の 1 枚
10〜20℃ ベース+薄手ミドル +シェル
0〜10℃ ベース+フリース +ダウン+シェル
0℃ 以下 ベース+フリース+シェル +ダウン、手袋・帽子必須

脱ぎ着のタイミング

  • 登り始めは少し寒いくらいで。歩き出して 10 分で暖まる。暑くなってから脱ぐより、最初から 1 枚少なく
  • 休憩に入ったらすぐ 1 枚着る。汗が冷える前に。これを怠ると、次に歩き出すまで体が冷えきる
  • 稜線に出る前にシェルを着る。風の中で着替えるのは大変

よくある失敗

  • 綿の服で登る → 汗冷えで低体温
  • レインウェアを「雨のときだけ」と考えて置いていく → 稜線の風で凍える
  • 厚いダウン 1 枚だけ → 登りで暑く、脱ぐと寒い
  • 替えの靴下を持たない → 濡れた靴下はマメの原因

荷物が増えすぎないよう、ザック重量計算 で確認しながら選んでください。

おすすめの製品

  1. キャラバン C1_02S

    キャラバン|C1_02S

    ¥15,840 楽天の参考価格(2026-11-02)★ 4.71 (77)

    日本人向けの幅広ラストで、初めての登山靴として 30 年以上選ばれ続けている定番。ミドルカットで足首を守り、ゴアテックスで防水、ソールの硬さも低山〜夏の北アルプス程度ならちょうどいい。

    こんな人に: 初めて登山靴を買う人。高尾山〜日帰りの 2,000 m 級まで

    重さ約 590 g(片足・26 cm)
    カットミドル
    防水ゴアテックス
    サイズ22.5〜30 cm、幅 3E
  2. ミズノ ベルグテック EX ストームセイバー VI

    ミズノ|ベルグテック EX ストームセイバー VI

    ¥14,900 楽天の参考価格(2026-11-02)★ 4.62 (144)

    耐水圧 30,000 mm・透湿 16,000 g の上下セットがこの価格。ゴアテックス製の半額以下で、性能は日帰り〜小屋泊には十分。「最初のレインウェア」として最も多く推奨されている一着。

    こんな人に: 最初の 1 着。予算 1.5 万円以内で上下揃えたい人

    耐水圧30,000 mm
    透湿性16,000 g/m²/24h
    重さ約 580 g(上下・M)
    収納付属スタッフバッグ
  3. グレゴリー ズール 30

    グレゴリー|ズール 30

    ¥23,100 楽天の参考価格(2026-11-02)★ 4.85 (27)

    背面が浮いて汗が抜ける構造と、ショップでの試着でまず外れがない背負い心地。日帰りから小屋泊 1 泊まで 1 本でこなせる 30 L は、最初のザックとして一番つぶしがきく容量。

    こんな人に: 日帰り〜小屋泊。背負い心地を最優先する人

    容量30 L
    重さ約 1,200 g
    背面通気メッシュ(サイズ調整可)
    レインカバー付属

価格は目安(2026 年)。リンク経由の購入で当サイトに紹介料が入ることがあります。価格は変わりません。